from 神野哲郎
昔、明治34年生まれの おばあちゃんによく言われました。
あんたは「安物買いの銭失い」(やすもんかいのぜにうしない)
やな~って。そのおばあちゃんの名前が「かね」よく出来た話の
ようですがホントの名前です。
意味を調べると、安いものを買って得をしたように思っても、品質が悪く、何度も買い換えることにより、結局、損をしてしまうこと。
そうです。この通りです。
例えば、欲しいものがあったとします。
この商品、皆が良いと言っている評判の品。しかし・・・値段が高め。
でも同じような機能で 見た目も変わらないものが とても安く それも半額くらいで売っていたとします。
値段だけを見て
「こりゃ安!!」
って、胸張って買ったはいいけど、期待したようには上手く動かず 結局 皆が買っている正規商品を買い直す。
得したように思っても 結局、出費がかさむだけ・・・ってことわざです。
もったいないの貧乏性が染み付いている私は、これをよく経験します。
よくやってしまうのは服 ブランドでいい感じなのがあるのにもかかわらず、う~~んって悩んでユニクロで購入 結局たいして気に入らず あまり着ることも無くシーズンが終わるってこともしょっちゅうです。
結局 あっちの高い方にしとけばよかった・・・という後悔です。
この前も クロックスもどきで失敗です。
結局は、本物を購入。
もうちょっと出せば2足買えたのに、もったいない話です。
まさしく 安モン買いの銭失い 状態。
初めっから なんの疑いもなく正規品を購入出来る人を見ていると 凄いな~~男前!!って 心のなかで思ってますね。
55歳になって大分ましになったかな~って感じますが、それでも いまだに牛丼だけは味噌汁をつけるか、漬物をつけるかで悩んでいる年寄りです・・。
で、今日はお客さんの不安ナンバーワンの
「注文した手ぬぐいちゃんと出来るのかな・・」
「思った通りに出来上がってくるだろうか」
に お答えしようと思います。
安もん買いの銭失いにならないように、手ぬぐいの作り方によるメリット・デメリットをシッカリお伝えいたします。
読むより動画でみたほうが早い!ってお思いの方はYoutubeでご覧ください。こちらからどうぞ・・・・※それぞれ4分程度です。
●価格優先? 手ぬぐいの失敗例
●手ぬぐいの作り方で変わる 良い所と悪い所
●反応染めって何??本染めとの大きな違い
●実験!! 本染めとプリント 吸水性の違い
●手ぬぐいに使う4種類の生地の特徴は?
●神野織物ってどんな会社?
●製作いただいた「お客様の声」
◆◇◆ ちゃんと出来上がるかな? ◆◇◆
手ぬぐいを注文頂いた お客さんの不安・・・・
アンケートをとってみてわかったことなのですが、
思った通りの色になるだろうか?
安っぽい物にならないだろうか?
自分の選んだ生地でよかっただろうか?
という不安が、手ぬぐいを依頼した後にあるというご意見を頂きました。
そりゃそうだと思います。
本染めは良いよ~!って聞いたことがあるけど・・・
あんまり馴染みのない「本染め」で手ぬぐいを作ろうとしているのですから 解らなくて当たり前ですよね。
それも、初めて注文する会社 品質は大丈夫なのかな? 騙されてるんじゃないかな? 他より高いんじゃないかな? って思うのは当たり前でしょう
そこで、ちょっとでも不安が無くなるように詳しく説明していきますね♪ まずは「色の話」です。
出来上がりが、自分のイメージに合わなかったらどうしようってお話をよく聞きます。
本染めでお作りする手ぬぐいは、印刷工場のように機械で色を調合しているのではありません。
ハカリを使って過去に染めた手ぬぐいの色を参考に、色を調合して
お客様のご要望の色に合わせて染料を作っていきます。
また、職人はその時の気候や気温・湿度を考えて、その時にあった調合をして色を作ります。
言わば、職人の目分量で色を作っているのです。
また、染め方も20枚から30枚を一度に染めていきますので 一番上の手ぬぐいと中程の手ぬぐい 一番下の手ぬぐいでは染まり方も 若干変わってきます。
この状況をお伝えすると、やはりサンプルがほしい・・・と、ご要望を頂くこともありますが、この様な作り方をするものですからサンプルとして作っても、サンプルと同じようには本番で出来上がって来ません。
このような理由から、残念ですが 本染め手ぬぐいは 色校正サンプルが出来ないのです。
染める色ですが、紺とか小豆色や茶色など、昔からよく使われる 手ぬぐいの色に関してはある程度大丈夫なのですが、明るい綺麗な鮮やかな色に関しては表現が難しいものもあります。
このあたりはご希望の色をご提示いただき、職人に見てもらいお任せするのが得策です。
具体的にどのようにしてご希望の色をご提示頂くかというと、色チップでDICの日本の伝統色カラーと言われるような色は、この染めの色に適合しています。この中から選んでもらえれば、大体同じような色に仕上がると思います。
パソコンのモニターで指定されるかたもおられますが、モニターの色はそれぞれのパソコンで違うのでできません。 それと、ご注文いただいてから手作業で色の調合をしますので色のサンプルもありません。
他の色指定の仕方としては、あなたの持っている手ぬぐいや気に入った色の折り紙 ガムのパッケージでも構いません。何か色の指標となる物でご指示いただけると近い形で仕上がると思います。
次は生地に関してです。
一般的な手ぬぐい生地というのは「文」という生地を使います。
この文という生地は20番手の綿糸を使った手ぬぐいとなります。
もう一つよく使う生地には「岡」という生地があります。
この生地は綿の糸番手が30番手という生地になります。
岡は文の20番手にくらべると細い糸を使った生地になります。
この文と岡の違いですが、触った感じは糸の太さから 文の方がざっくりとした感触になります。
言い方を変えれば肉厚な感じがするのが文の生地です。
一方、岡は糸が細いために繊細な感じがします。
触った感じも滑らかで文に比べれば薄い感じがします。
岡の方が繊細ですので細かいデザインには向いています。
これ以外にあるのが「特文」「特岡」という生地があります。
どういった生地かと言うと、特文は文の生地と同じ20番手の糸を使った生地ですが、文よりも打ち込みを沢山つけてしっかりとして生地になっています。文よりもより以上に厚ての感じです。
特岡も30番手の糸を使った生地なりますが、同じように沢山打ち込んでいるので、しっかりとした風合いになっています。
だいたい文と岡の生地を使うことがほとんどですが、たまにこのような特文と特岡の生地を使うこともあります。
生地の種類はこのように色々あるのですが、やはり使う時の使い勝手によって生地を選んだほうが良いでしょう。
文生地が岡生地より 触った感じは厚い感じがしますが、綿糸の価格では糸が細い岡の方が高価です。
そして、文生地はお話ししたようにざっくりとした感じの生地のため、染料が滲みやすく 細かいデザインや総柄には向いていません。この場合は岡生地をお勧めします。
剣道の面タオルのように汗を吸収するのが目的の手ぬぐいでは、風通しが良くするような機能も併せ持った手ぬぐいが必要です。
この場合は文や岡をお勧めします。
剣道の面タオルで特文や特岡を使えば、かえって頭の中で蒸れて 大変です。
ただ、デザイン手ぬぐいなどの場合、特文や特岡の生地も候補に 入れるべきです。
また、手ぬぐいの長さに関する質問も多くあります。
手ぬぐいは1疋(約20メートルの長い生地)を必要な長さに 折り返しながら染めます。
一般的な長さは90センチですが、弊社は手作業で作りますので 1メートル以上の手ぬぐいを作ることも可能です。
こういった長さの手ぬぐいを欲しい場合は、ぜひご相談ください。
折角、オリジナルで作るのですから、良いモノを作りたいものです。
用途にあった手ぬぐいをご希望の場合は、神野織物に相談してください。
次回は、デザインに関する質問にお応えいたします。
PS1 「手ぬぐいの作り方」これだけを押さえとけば大丈夫っていうお話をYoutubeにまとめてみました。ぜひ、ご覧になってください。
●価格優先? 手ぬぐいの失敗例
●手ぬぐいの作り方で変わる 良い所と悪い所
●反応染めって何??本染めとの大きな違い
●実験!! 本染めとプリント 吸水性の違い
●手ぬぐいに使う4種類の生地の特徴は?
●神野織物ってどんな会社?
●製作いただいた「お客様の声」
PS2 「タオルの作成方法」も動画でお伝えしています。
■タオル屋が暴露 工場の落とし穴にはまらない方法
■タオルの価格のトリックを教えます!
■消費税が10%になっても安くて品質の良いタオルを作る方法
■タオルを作る前に知らないと損をするお得な情報
■神野織物ってどんな会社?
■製作いただいた「お客様の声」
※これらの動画は、4分程度にまとめていますのでお気軽にご覧になってください。
PS3 聞いたほうが早いや!って方は、
フリーダイヤル(0120-941-011)か こちらからお問い合わせください。