from 神野哲郎
今年も盛り上がりました!夏の甲子園!!
今年は大阪桐蔭高校の優勝で終わりましたね。大阪桐蔭は強豪校ですし、最初から優勝候補の筆頭に挙げられていましたので、ある意味まあ予測通りの結果でしたが、多くの方が驚いたのが準優勝だった三重高校です。
おそらくかなり多くの人が「三重高校?」と思ったくらい(はい、私もその一人です)ノーマークだったと思います。
知り合いの三重県民に聞いても「そんなに期待はしていなかった」と言っていました。
そのまったくノーマークの三重高校ですが、いわゆる「超高校級」と言われる選手が一人もいません。
エースの今井君も140キロを超えるボールを投げるわけではありませんし、ホームランを量産するスラッガーもいません。
それでも自分たちよりも評価が高かった学校を破り、決勝まで進みました。
決勝もどっちが勝ってもおかしくないくらいの接戦でした。
ほんとにいい試合だったと思います。
そんな三重高校ですが、超高校級の選手がいないかわりに、各自が自分のやれることやるべきことをきちんとこなしていたと思います。
守備も堅実でした。あと選球眼を磨く練習を徹底的にやったと聞いてます。
ピッチャー陣もすごいボールを投げる代わりに良いコントロールを磨き、打たせてとるピッチングに徹していました。
いわば「これぞ高校野球」というか「全員野球」で勝ち進んでいったような気がしました。
本来、高校野球はこうあるべきだったのかなとさえ思いました。
高校野球の場合、どうしてもその先のプロやメジャーがありますから、そこで活躍できる金の卵たちに話題が集まります。
でもやっぱり基本は高校の部活動。全員でやるべきことをきちんとこなしチームメイトを信頼し、そして成長していくのが本筋じゃないでしょうか?
同じようなことを企業経営でも感じました。
企業なので、営利を求めるのは当たり前のことです。
でもそれはあくまでも「努力した結果」であって、社長のワンマンプレーや優秀な社員が人一倍頑張るということではないと思います。
社長以下、社員一人一人が自分のやるべきこと、できることを意識し そして他の社員を信頼し、チームとしてともに成長していく。
自分への戒めもこめて、「経営とは何か?」を改めて考えさせられた今年の夏でした。