from 神野哲郎
なんとなくなんですけどね、「偉い人は寛大だ」とかいうイメージってないですか?
なんかもうね「些細なことでは腹を立てない」みたいな。。。
私もずっと思っていました。
私自身、すぐイラッっとするタイプなので、頭にくるたびに
「あかん、あかん。もっとどっしり構えんとな・・・」
と思ったりしていました。
やっぱり、
「少々のことでは動じない、そして小さなことでは怒らない」
のが いい経営者の条件みたいに思っていたのです。
ところが、それを根底から覆す証言を聞きました。
偉大な経営者の中にも「物凄く短気な社長」というのが存在していたからです。
その「短気な社長」としてなんと名前が挙がっていたのが、松下幸之助と本田宗一郎です。
お二人とも日本を代表する経営者であり(いや経営の神様ですね)、一代でパナソニックとホンダを築き上げた人です。
残念ながら直接お二人ともお会いしたことはないですが、ニッコリ笑っている写真をよくお見かけするのと、本を読む限りでは「いや~器が大きいなあ」と感心しきりです。
でも、実際の本人は超短気でメチャクチャ怖かったそうです。
本田宗一郎さんは、本田技研が出来たころよくスパナが飛んできたといいます。
そしてそれをよけると「なんでよけるんだ!}と激高したとか。
この話は結構知られているので、まあ本田さんは実は激しい人なんだなというイメージもあったりはしましたが、松下さんには全くそういうイメージがありませんでした。
松下幸之助さんはミスがあったり思い通りにいかないと物凄く大きな声で怒鳴ったそうです。
それもかなり長時間にわたってやるので、倒れそうになる社員もいらっしゃったとか。
これだけ激しい社長であったにも関わらず、お二人ともすごく社員に慕われています。
それは叱り方に愛情があったのと、プロとして妥協を許さない姿勢があったからだと思います。
松下さんはしかりつけた社員に後から声をかけたり、家に直接電話をしたりしていたそうです。
おそらく本田さんも同じようなことをされていたのでしょう。
そう思うと偉大なリーダーとして大切なことは、怒る怒らないよりも「思いがあるか」じゃないのかなと感じています。
会社に対する思い、社会貢献に対する思い、社員に対する思い。
このすべてが、あるからこそ激しく叱られても人がついていったんじゃないでしょうか。
でも、そういったことが 自然にできるから凄いんでしょうね。
私なんかその瞬間すぐ腹が立って怒るだけですから・・・
でもこの話を聞いて、どんな偉大な人も同じように怒ったりするんだなと思ってちょっと安心した次第です。
偉大な人の真似は出来ないけども、自分の思いを社員に伝えることは可能です。
こんな会社でありたいとか こんな会社になりたいとか、そういった話は執拗に何度も雑談の中なんかでもした方がいいと思います。
こういった細かい社員との接点が、会社の色になっていくんじゃないかと思います。
偉そうに言うと、全員が同じ方向を向けて力を発揮するには、この地道な積み重ねが大事と思っています。
色々なことを考えて手を打って・・・それの繰り返し そして最悪の事を想定して手当をして最善になるように行動する・・。そして最後はなるようにしかならんなって思える開き直りがストレスを溜めない方法かな~ってこのごろ思います。
PS 結局はナルようにしかならないのです・・。ならんようにはならない。
悩まれているなら こちらが参考になるかもです。