創業明治32年手ぬぐいを作り続けて120年老舗手ぬぐい問屋5代目が語る手ぬぐいを作る上でのワンポイントアドバイスをしていきたいと思います。
今日は、手ぬぐいをオリジナルで作る場合の高くなるポイントと安く作れるポイントを順番に説明したいと思います。
①生地の選び方
まずは生地選びです。
生地の価格は 文<岡<特文=剣<特岡 の順です。
文と特文と剣は綿糸で言うところの20単糸を使っています。
岡と特岡は30単糸を使います。
糸番手は数が大きいほど細い綿糸となります。
細い綿糸のほうが繊維長の長い綿を使って紡いでいるので高価になります。文と岡を触った感じは30糸と使った岡のほうが生地が薄く感じます。これは糸が細いためですが細い糸を隙間ないように織り上げているので細かいデザインまで表現できるという利点があります。と、いっても文がプリントに適さないわけではありません。
ガーゼのようにわざとざっくり織っている訳ではないので、見た目はほとんど分かりません。
特文と剣も同じ20単糸を使って織り上げています。
文と較べてしっかりと織り上げているので厚く感じます。
剣は、剣道九段の先生に気に入ってもらい弊社で作った生地です。
※一般的には文や岡を使いますが、この剣が一番しっくりくるという事で弊社では剣道の手ぬぐいとして販売しています。
私の感想としては、特文は使っているうちにぼてっとしてくる感じがあります。
特岡は岡と同じ30単糸を使い織り上げています。
昔は浴衣生地ともいわれ浴衣を作る時にはこの生地を使いました。
やはり岡より厚く感じます。オリジナルで手ぬぐいを作る場合は、岡で作ることが一番多いです。
これは、細かいデザインに適しているのでパソコンで作ったデータには適用しやすいという事だと思います。
それぞれの価格差は、数十円程度です。
生地自体はそんなに高価なものではありません。手ぬぐい生地の選択では、一番安く作れる生地というと「文」という事になります。
②作り方
あなたがオリジナルの手ぬぐいを作るときに一番気になるところは、どのように作ったらいいだろうか?
どんな作り方がベストだろうか?
という事だと思います。手ぬぐいの作り方としては、大きく分けて「本染め=注染」「プリント」があります。
プリントの中でも「染料プリント」「顔料プリント」「インクジェットプリント」があります。それぞれ説明していきます。
本染め(注染)
まず、「本染め=注染」からです。
本染めは注染という昔ながらの作成方法で作ります。
※本染めは注染とも言います。以降、本染めと表現します。
本染めっていう言葉の響きから手ぬぐいを作るなら本染めでしょうって気がすると思いますが、あなたが考えているデザインを手ぬぐいにするには、本染めでは作れない場合があります。本染めは注染という技法で手ぬぐいを染めます。
注染は、染料を生地に注いで柄を付ける手法です。そのため、たくさんの色を付けることは苦手です。
この独特な染色方法では細かいデザインを表現することは不可能です。
本染めは職人が手作りで作るような工芸品的な商品です。
出来上がるまでの時間もかかり、手ぬぐいを作るうえでは一番高価になります。出来上がりは、裏まできっちりと染料が通り、裏表がありません。
吸水性は抜群です!
プリント
「プリント」は、スクリーンの版を作って生地にプリントをする方法です。
手ぬぐい生地を置いてその上にスクリーンの版を密着させ、手ぬぐいの端から端までインクを刷毛で伸ばし柄を出します。
本染めに比べてプリントは細かいデザインを表現したり、色をたくさん使ったデザインも簡単に作れるのが良いところです。このプリントでもインクの種類が「顔料インク」と「染料インク」があります。それぞれのインクを使ってプリントすることから「顔料プリント」「染料プリント」と言います。
【顔料プリント】
顔料インクは、手ぬぐいのプリントでは一番使われているインクです。染料インクより若干硬く手ぬぐいにあまり浸透しません。
裏までインクは通りません。顔料は、手ぬぐい生地の表面にインクが乗っているような状態なのでその部分は水分をはじきます。そして硬く仕上がります。
全体に顔料インクを付けた場合は、硬くなります。
この硬さは、顔料インク自体の硬さではなく顔料インクを手ぬぐい生地に定着させる役目をする糊(バインダー)が原因です。
この糊が多くなるとドンドン硬くなります。黒や紺や赤などの濃い色を付ける場合、色落ちが目立つのでこの糊をたくさん使う事になります。
これが硬さの原因です。
逆に薄い色は、あまり糊を入れないので若干柔らかく感じます。製作工程は、プリントをして乾燥するだけで完成です。
工程が少ない分、納期も短縮できて安く仕上がります。
顔料は染料に較べると硬く仕上がります。
吸水性はあまり良くありません。
短納期、安価に仕上がります。
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