from 神野哲郎
ちょっと古い話ですが、
この夏 やって来ました・・・「ゴジラ」です。(笑)
ハリウッド版のゴジラの新作映画がこの夏日本でも公開されました。
渡辺謙さんとかも出演されてましたが、なかなかのヒット作となったようですね。
ゴジラは私たちの世代の男子にってはもう子供時代のヒーローです。
私も小学生のころ、映画館で何本もゴジラ映画を見て育ちました。
私たちにとって「怪獣」といえばゴジラが一番なんですね。
実はその思いは世界各国でも同じらしく、ゴジラに対しての思い入れが強い大人たちというのはたくさんいます。
日本でも平成になってから数本ゴジラ映画が作られてます。
この「平成版ゴジラ」を子どもと一緒に親子2代で楽しんだというお父さんもたくさんいらっしゃったんじゃないですかねー。
うちは残念ながら女の子なのでそうはなりませんでしたが(笑)
さて、ゴジラファンにとってやっぱり印象深かったのは以前ハリウッドで作られたゴジラです。
そうあの「怪獣」ではなくでっかいイグアナみたいなゴジラです。
まあ映画としての賛否両論はありますが、「あれはゴジラじゃない」と思った人は相当いるんじゃないかな?もちろん、私もその一人。
興行収入も2014年版の半分以下くらいだったみたいです。
評価も結構手厳しいものが多かったようですね。
それくらい「ゴジラ」という確立されたイメージを変えるというのは難しいことですし、逆にそのイメージを大切にして新しい感性でモノづくりをすると、ちゃんと評価されるということになります。
オリジナルタオルやオリジナル手ぬぐいの仕事をしていてもまったく同じことを感じます。
とくに、オリジナルの手ぬぐいなんかが良い例でっす。
手ぬぐいのスタイルというのはおそらく昔から変わっていません。
素材にしても、使用方法や製法にしてもそれほど大きく変化もしていません。
それこそ数百年前と変わっていないのですが、いまだに作り続けられいまだに愛されています。
その過程には、確かにこれまでのスタイルを頑固に守り続けている面もありますが、オリジナルプリントの手ぬぐいが生まれたり、柄にしても今の時代にマッチしたものを作ったりしています。
海外のアーティストにデザインしてもらったデザインのオリジナル手ぬぐいも出てきています。
使い方にしても手ぬぐいの吸水性という機能を活かした使い方もありますが、額に入れたり食卓に広げてランチョンマットにしてみたりと、いろいろな工夫して使っています。
機能を最大限に活かした使い方・・・剣道の面タオル 面手ぬぐいがこれに当たります。
剣道の面の下に頭につけるのですが、汗を吸収してもらわないと試合になりません。
目に汗が入っていては試合にならないですもんね。
海外では工芸品として飾ると言うのが一般的みたいです。
この注染と言われる独特な技法が興味を引いているのだと思います。
こういったことから 手ぬぐい本来の両端がほつれたような仕上げもきっちりと縫製し、見かけがキレイに仕上がっているものも増えてきています。
新しいものを作ることも素晴らしいですが、良い物を守り続けるというのも、作り手にとっては重要なことなんだと思います。
その上で新しいことに挑戦する。新しいことをお客さんに提案する。こういったことが大事なのと思います。