from 神野哲郎
吹田の3Fの事務所から
今日は、沢山の送られてくるメルマガの中から、びっくりした話が書いてあったのでお伝えしたいと思います。
なんでも、少し前に、オックスフォード大学のオズボーン准教授が
「10年から20年後に47%の人の仕事がなくなる」
こんな大胆な予測を発表して話題になったそうです。
この調査は、コンピューターやロボットが人の代わりに仕事をするようになって、人の仕事がなくなってしまう、というレポートですが これ以外にも色々な原因が重なって人々の仕事を奪っていくという。そういった話です。で、何が原因かというと大きく分けて3つ有るらしいのです。
まずは一つ目は、供給過剰。
商品を提供する側が増えてしまう状態で 最終的に価格競争になってしまうような場合です。
価格は需要と供給のバランスで決定されているので、当然、供給する側が多くなればなる程価格は下がって提供せざるを得なくなります。
そうなると一社あたりに占める売れる数が少なくなり 今までの利益が確保されなくなる・・・、、そういう状態を言います。
私がやっているタオル屋さんでも、何年も前にこういったことが起こりました。
昭和30年から40年代は沢山工場もあったのですが、その後、供給過多から価格競争になり、工場もどんどん淘汰されてしまいました。同じように問屋さんも淘汰されて行きました。いやな時代ですが これが供給過剰の状態です。
次には技術革新です。
これはインターネットビジネスがいい例で、インターネットの中で販売をするような形態がどんどん増えています。今までインターネットがなかった時代では普通に お店で購入していたような物までもネットで手配する事が出来るようになってきます。
そうすると、ネットの中のお店は繁盛しますが、今まであったお店は淘汰されることになります。製造業でもロボットが人間の代わりに自動車を作ったりしています・・・・人が関わる仕事が無くなってしまうということです。
それともう一つが 消費者行動の変化です。
これも技術革新とよく似たところですが、今までならお店で店員に説明をよく聞いて購入するところが 説明を聞くまでは一緒ですが その後ネットで価格を調べて一番安いところで購入する。
このような行動パターンになっていることが多いようです。
自分もそうですが、例えば名の通った商品 例えばプリンターやパソコン等は、お店で現物を見て確かめてから スマホでお客様の声でその商品のことを調べて 評判が良かったら一番安いところで購入する。こんな感じです・・。
お店にしてみたら なんじゃいそれ!!って感じですが、残念ながらほとんどの人はそのような買い方をしているように思います。
これら3つの理由でドンドン仕事がなくなり なんと全体の47%の人が職を失うようになってしまうという研究結果です。
ほんまかいな!!って思うような話ですが、田舎へ行った時のシャッター通り等を見ていると何となく理解は出来ます。全然人が街にいなくってたまに見かけてもご年配の方が多く 街に活気が無いような状態。人口が少ないのも有るでしょうがホント人が居ない感じです。
で、この対策はどうしたらいいかっていうところなんですが 実はこのレポートそこまでは書いてくれていません。
でもそんなに悲観したものでも無いと思います。
というのも、人間は感情で物を買うというのが一番根底にあるからです。
例えば、気に入ったパソコンがあったとします。
横においてあるパソコンと較べて5万円高い・・・機能自体そんなに変わらないのに 見た目がかっこいいのです。そう、あなたの欲しいのはMACやったとします。
嫁さんを納得させるため、キーボードを押しやすいとか・・・スピードが速いとか・・・子供の教育にも沢山ソフトがあるとか・・・・いろんなことを並べて説得しようとします。でも実際ははじめに あなたがMACを好きになったから買おうと思っているのです。あとは他人を説得するために理由づけをしているだけです。
ほんまは、これ持ったらカッコええやろな~~って下心があるのに、なんやかんやと理由を付けてこの下心を隠すために嫁さんを説得しているだけなのです。
ということは・・・
お客さんに理由づけしてもらえるほど気に入って貰えれば良いってことで~す。
他社のじゃなく あなたの商品を購入したい!!是非とも!!
お客さんにそう思ってもらえれば、いいのです。
そうすれば、この47%に含まれずに済むのです。
PS このあたりを深く掘り下げて考えなければ、今後は生きていけないような気がします。良いものだけをコツコツと作っておけばお客さんに認められる。沢山供給されている今の時代では、良い商品であることは当たり前です。