from 神野哲郎
吹田の事務所から
2015年暮れ、「え!」と思うようなニュースがありました。
女子サッカー代表の澤穂希選手の引退発表です。
確かに年齢的には37歳とキツイ部分もあったとは思いますが誰もが「リオ五輪まではやってくれるはず」と思っていたことでしょう。
それほどなでしこJAPANの柱としての澤選手の存在は大きいといえますよね。
考えてみればほんの数年前まで「女子サッカー」はその存在すら知らない人がほとんどでした。
日本でもプロリーグが生まれはしましたが、知名度が低いこともあったのでしょう、チーム運営が難しく、なくなったチームもたくさんありました。
なでしこの選手たちも、アルバイトをしながらサッカーを続けたという人も多かったので、ほんと大変だったと思います。
それがワールドカップ優勝、オリンピック銀メダルと一挙に世の中にその存在を知らせることができ、それにつれ女子サッカー熱も上がってきました。
今では高校にも女子サッカー部が出来るくらいです。
澤選手が代表入りしたのが15歳。22年前です。
本当に何もなかったところから、今の環境を作った功労者です。
今回の引退は確かに残念ですし、もっと見てみたいという気持ちもありますが、ここは本人の気持ちがやはり大切。
それにしてもまだ37歳。人生半分以上残っています。
アスリートというのは寿命は短いです。
プロ野球中日ドラゴンズの山本投手が50歳で引退しましたがそれでも会社員だったら定年であと10年もあります。
華々しい世界ですが、引退後のキャリア形成も難しいと思います。
トップクラスのアスリートでしたら、解説者や指導者、あるいはテレビタレントみたいなポジションでやっていけますが、 そうでない人やマイナースポーツのアスリートは結構苦労をすると言われています。
ただ、成績はどうあれプロの世界に身を置いていた人たちですから新しい世界でもきっとやっていけるだけのガッツがあると思います。
そしてそういう姿が、若い人たちに影響を与えるんだと思ったりするわけです。
PS 私はアスリートではないですが、目標にされるような中年おじさんに成れればカッコイイなッて思いますね。おらんか・・・そんな奇特な人