from 神野哲郎
吹田の事務所から
フォルクスワーゲンが大変になっています。
アメリカでディーゼルエンジンの排ガス規制に関する試験をクリアするためのソフトウェアに不正があったとか。
参加のアウディも同様だという報道もありました。
この前も、テレビで宣伝しているTTSを見に行こうと思ってアウディに行ったんですが 点検のお客さんは居てましたが、車を見ている人はそういや少なかった気がします。
12月ということであんまり売れないのは解りますが やっぱり・・・って感じです。
セールスにどうなん?って聞いた所 そうでもないですよって言いながら端々に売れなくってって雰囲気を出しています。
確かこの件が発覚する前、フォルクスワーゲングループって すごく売り上げ上がっていたと思います。
今ぐぐったら、2015年上期世界ナンバー1らしいです。
この事件でいろんなところにインパクトを与えてます。
株式市場にも影響を与えているでしょうし、世界規模の企業だけに、与える影響も大きいです。
ワーゲンでは5年間保証をつけるそうで、色々とツケが回って来ています。
これ以外にも、これからはユーザーの補償やなにやらで大変だと思いますが、それ以上に「信頼」をなくしたブランドというのは元に戻すのに物凄く大変なことでもあります。
昔、日本でも三菱自動車のリコール問題というのがありました。
三菱って一時期はトヨタ、日産に続く第3位のメーカーと呼ばれていた時代もありましたが、まだまだそこまでの勢いは取り戻していないと思います。
今回のフォルクスワーゲンの件については、実際のところどういう意図で行われたのか、解りませんが まあ会社という組織である以上、会社ぐるみということになってしまいます。
前にこんな話を聞いたことがあります。
ある航空機事故を調査したところ、小さな部品の品質に問題があり、それが原因で大事故になったというのです。
事故の調査によると、運行を最優先させていたために、部品のチェックがいつの間にか担当者独自のやり方に変わっていたんだそうです。
それで部品の不良に気が付かなかったとか。
飛行機にしろ、自動車にしろ、電車にしろ 私たちは「ミスがなくて当たり前」と思って利用します。
でも、実際にはこういった人的ミスが起こっています。
人間だから、ミスは起こるのが当たり前っていいますが、自分がそういった目にあったら仲々納得できません。
すると「信用できんな・・・」「どこまで信用していいんだ・・・」ということになり、そのブランドの価値はガタ落ちです。
神野織物も、品物を作ってお客様にお届けするというのが仕事です。
ここで万が一、大きな事故につながるようなミスがあれば それは大変なことです。
生きる死ぬ程は、タオルや手ぬぐいではさすがにないでしょうが・・・
実際のところ、我々のような中小企業は信頼がなくなることの怖さをいつも感じていますから、品質やお客様の対応には、充分注意をしているつもりです。
なのでお客さんの意見やご指摘を「お客様の声」として全部公開しています。
神野織物では良い事も悪い事も、お客様が載せていいよって言われたものは全部掲載しています。
この悪い事もってのが重要で、苦情を隠すような会社では進歩はないと思っていますので恥ずかしいですが、回答も含めて載せています。
もしかしたら大企業の方が
「こんな少数意見、気にしたってしようがない・・・」
「どうせつぶれることはない」というような雰囲気もあったのかな?と感じます。
親方日の丸やないですが、たくさん従業員が居てる大企業や銀行は、国が守ってくれますし 潰れることはありません。
郵便局みたいにやっぱり 正直、まじめが一番です。
PS あの松本さんのコマーシャル だれが考えたんやろ・・・ ヤマト運輸に勝ってることで 皆が考えてる「固くって真面目 お役所仕事」ってのを全面に出すなんて うまい!!