from 神野哲郎
吹田1Fの事務所から
毎日送られてくる信用情報のトップページに書かれているコラムに面白いことが書かれていたのでシェアします。
1853年のペリー事件の話です。
ペリーが日本に来て幕府に親書を渡し、翌年日米和親条約締結となった、いわゆる黒船来航の事件ですが歴史の教科書であの絵とともに みんな覚えているんじゃないですか?
でも・・なぜぺりーが日本へ来たのか知ってます?
こんなこと詳しく習わなかったですよね~
実は 「鯨の油が欲しかったから」と言うのです。
当時のアメリカは捕鯨大国でクジラの油をランプの燃料に使っていたのでどうしても必要だったらしく、700隻もの捕鯨船団があったのです。
それも、自分の周りでマッコウクジラを乱獲して捕りまくり居なくなると
そのあとハワイの周りで捕鯨基地を作って取りつくし 今度は日本に目をつけて日本に捕鯨基地を作ろうとしたので日本に来たのです。
アメリカはランプの燃料だけにクジラを捕まえて油をとって他は廃棄処分にしていたらしく アメリカらしいやり方とは思いますが、もったいな~~です。
この後は乱獲で居なくなって来たってのも有りますが、石油が安く供給されるようになって商業捕鯨が無くなったのです。
そのアメリカが今は捕鯨反対の国。
なんか調子良すぎるような気がしますが、罪滅ぼしのつもりで反対しています!
って言ってほしいものです。
よ~~く知ったら 訳わからん!!って話は良く有ります。
この3月から本染め(注染)でも使われている「ナフトール染料」。
なんでも、発がん性物質が含まれてるらしくヨーロッパでも禁止しているとかで使えなくなりそうなのです。
この染料は、濃い赤など他の染料では出ない色も有ります。
おかしな話ですが・・・
着物業界では使っても良いらしいのです。
手ぬぐい業界はダメで着物業界はイイ、このあたりの基準が曖昧なのです。
手ぬぐいは口に入れることがあるからでしょうか? 着物だって肌に直接触ります。
実は着物の反物を染める場合 このナフトール染料を使わないと日本の着物文化自体が危うい。
と、着物協会は訴えて認められたらしいのです。
そんなら注染業界も同じでしょ!って言いたいところですが、全国で30件も存在しない注染業界。悲しいことに、そんなこと言ったって誰も聞いてくれません。
こういうことで、3月からは出来ない色が出てくると思います。
正直、神野織物でも他の染工場と同じように今まで問題にすらならなかったものですから、染まり具合や発色で優れているナフトール染料を使っているものも有りました。
何でも、試験をするとたくさん洗うとイイみたいですが これも生地が重なったりするとダメな場合もあり安定しないのが問題です。
悩むところですが、このような理由から神野織物では極力使わないようにしようと思っています。
チョット無理なんですよ・・この色って時はちゃんと説明しますのでご理解ください。
よろしくお願いします。
PS こんな話から国同士の条約や規制の話は、自分の都合しか考えていないってこと。
たとえ共存共栄、未来志向って言っても 所詮自分のことしか考えていないって事です。
今回のナフトール事件 現場の高齢の職人さんが
「ほんなら 俺らみんなガンになってなアカンやん」ってボヤいてました。