オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

手ぬぐいは自由に大きさを替えることが出来ます


手ぬぐいの大きさは 一般的には34センチ×90センチ位のサイズが多いです。

これは頭に巻いても丁度良く、手拭きにも使え オフロに入ったら背中まで回して使えるような便利なサイズなのです。

でも、90センチのままではやっぱり大きいいこともあります。

タオルでもおしぼりサイズからタオル スポーツタオル バスタオルまで 色々なサイズがありますがなぜか手ぬぐいとなると90センチサイズが一般的・・・。

でも心配はいりません!

手ぬぐいでもこの短いサイズ 大きいサイズに対応しているのです。

手ぬぐいの幅自体は34センチや 35センチで決まっているのですが、長さは1mでも2mでも作ることができます。手ぬぐいの生地は一反で10m程度の長さがありますので

この範囲内であれば長いのを作ることも可能です。実際、この手ぬぐいの良さを全面に出したマフラータイプの手ぬぐいを企画しているくらいです。

逆に 小さい手ぬぐいも作れます。

プリントで手ぬぐいを作ると 枚数にも寄りますが結構安く作ることができます。しかし、これでも高いんです・・・って時には手ぬぐいを半分に切って「半手ぬぐい」ってのはいかがですか?

と説明することもあります。

手ぬぐいにするとコストは手ぬぐいの半分 うまくいくと何十円ってことにもなります。

サイズは約34センチ×45センチ 丁度ハンカチサイズくらいになりますので使い勝手も抜群!

子どもや女性の方には手ぬぐいサイズより使いやすい可愛いサイズになりますので好評です。

サイズは好きなサイズに作ることができますのでコストと合わせてご相談ください。

なぜ、好きなサイズに作れるのか?という話ですが、その前にまず元の生地のサイズをお伝えしましょう。

生地の単位 反 疋

手ぬぐいの元になる生地の単位は、一枚二枚ではなく「反」(たん)や「疋」(ひき)という単位を使います。

反は疋の半分、一疋というと二反の事です。

そして一反の長さは生地にもよりますが、大体10m、一疋では20mになります。

これが手ぬぐいを作る時の素の生地のサイズです。

この生成りの生地を染工場で24時間以上もかけて晒し(漂白して)ます。

その晒した生地を巻きなおし、染色をします。

染工場では一反単位で染めるのではなく2疋単位で染めることが多いようです。

90㎝や100㎝の手ぬぐいを染めるときは、40枚から50枚程度を一度に染めることになります。

手ぬぐいは一番最後に切ってサイズをそろえるので、この時にご希望のサイズに切ることは可能です。

120㎝とか150㎝とか・・・生地の長さ以内なら切ることは可能です。

本染めで作る場合は染め台のサイズによって手ぬぐいのサイズが変わってきます。

大体120㎝までの染め台はあるのですがそれ以上になるとリピート柄しか作れません。

このような理由で、120㎝以上の手ぬぐいを作る場合デザインはリピート柄でないと一枚一枚デザインが違う手ぬぐいになってしまいます。

手ぬぐいになる前の生地の話

綿糸は生成りのまま織機にセットして手ぬぐい生地を織っていきます。

この綿糸はタオル織機に使う綿糸と同じく糊でコーティングして糸がブツブツ切れないようにして織っていきます。

出来上がりは生成り色になっています。

洋晒しと和晒し

このままでは染めることが出来ないので染工場で24時間以上晒して(漂白)します。これを和晒しと言います。

日本独自の晒し方の和晒しは、綿本来の柔らかさや吸水性を損なうことなく仕上がります。

和晒しで作られた手ぬぐい生地は、昔は赤ちゃんのおしめとして使われました。

そのくらい柔らかいのです(笑)

一方 一般的に多用される洋晒しは、一時間程度で溶剤をかけ圧力をかけながら白く晒します。

短時間で晒すので、綿が本来持っている毛羽を押さえて漂白します。短時間で晒すので光熱費は安価になります。

そして、和晒しに較べて触った感じは硬くツルっとした感じに仕上がります。

バンダナやハンカチに使う生地はこれになります。表面がつるっとした生地なのでプリントをする時には綺麗に仕上がります。 

一般的な文 岡の生地の長さ

文生地の長さは1疋=約20m
岡生地の長さは1疋=約21.8m
特岡の生地の長さ1疋=約22.5m
となっています。

※約何センチとなっているのは、反物によって強弱があるからです。

長いものもあれば短いものもあります。このあたりは緩ーい感じです。

手ぬぐいの幅

手ぬぐい生地の幅(短い方の長さ)は、
=約34㎝
=約35㎝
特岡=約36㎝
となっています。

ややこしい取り数の話

本染めの工場では、この生地を出来るだけ無駄のないように計算して染めていきます。

染める場合は先程お伝えしたように2疋単位で染めるようになりますが、1疋で染めれる数を染工場に伝えて発注をかけることになります。

これを『取り数を伝える』と言います。

例えば90㎝の手ぬぐい文生地で作ろうとした場合、
約2000cm÷90cm=22.222となり22本作れることになります。

これを『22本取り』と言います。

同じように岡生地で作った場合は、
約2180cm÷90㎝=24.222となり約24本作れることになります。

これを『24本取り』と言います。

※昔は、生地は発注者が在庫をしていました。注文が入ると染工場へ生地を送り染めてもらうと言うのが一般的のためこのように取り数を伝えて染めてもらっていたのだと思います。

現在は染工場側で生地を管理する所が増えてきています。

弊社が100枚欲しいと言えばその枚数を染工場サイドで製作して納品されます。

このほうが不上がりが出た場合の責任がしっかり解るので安心ですね。

販売されている手ぬぐいの長さ

一般的な手ぬぐいの長さは大体90㎝が多いようです。

土産物屋さん等お店で販売されている手ぬぐいは90㎝が多いです。

ただ、剣道やなぎなたのように頭に巻く競技では、100㎝で作ります。

このほうがしっかり巻けるからです。

手ぬぐいは長さの調節は簡単にできます。

長い方 短い方とも生地端に切れ目を入れるだけで引っ張れば同じ長さで簡単に切ることが出来ます。

剣道の手ぬぐいは100㎝で作る事が多いですが、ちびっこ剣士には大きすぎるのでこのように左右を切って使うと良いようです。

 

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