オリジナルで染める手ぬぐいには、プリントと本染めの2種類がありますが、プリントはオリジナルプリントタオルと同様、手ぬぐいの生地にインクを乗せて行くイメージです。
プリントの場合、プリント方法にもよりますが、色使いや細かいデザインの表現も得意なので人気があります。
そしてもう一つの本染めは、昔ながらの手法で、職人が手作業で染めていく方法です。
本染めは手ぬぐい生地の裏まで染料が通ることで深い色合いとなります。注染による加工のため、染料が滲む傾向があり、プリントのような細かい表現は苦手ですが、滲みやボヤケといった独特の味わいが出るのと、1枚1枚微妙に違うというプレミアム感があります。
また本染めは一度に20枚ほどの手ぬぐいを染めていきますので、作成時も20枚からの製作が可能です。オリジナルプリント手ぬぐいは業者によっては最低ロット100枚からというところもありますから、「そんなにたくさんは必要ないんだけどなあ」というお客様にとってもオススメです。
そんな本染め手ぬぐいですが、その本染めという工程についてお話していきたいと思います。手ぬぐいは、元々白い生地を使って染め上げていきます。
最初から色がついた生地を使って染め上げて行くということは基本的にはありません。本染め手ぬぐいの染め方には、様々な方法があります。その中で一般的によく用いられる染め方は下記の通りです。
一色染め
一番ポピュラーな染め方で、白い生地に単色の染料を使って染めていきます。
イメージとしては、白い手ぬぐいに単色の柄がプリントされている感じです。
地染り(じぞまり)
こちらも割とポピュラーな染め方で、白い晒生地に 1 色の染料を使って染めます。一色染めと逆に、背景が染め色で、柄が白という感じになります。
差し分け
1 枚の型紙で同時に2色以上を染める方法です。糊で土手を作ることで色の染め分けを行います。注意点としては、色同士が混ざるのを防ぐため、間隔を開けて柄を作る必要があることです。
クレア染め 「クレア」とは地色を無地で一色に染めたもので、その後で抜染をしたり色を抜いたりで柄をつけます。
クレア抜染とは 地色を一色染めた生地の柄の部分の色をあとで抜いてから色を注染していく方法です。
この他にもありますが、基本的にはこういったところになります。
ご注文の際に、こういう知識を知っておくとイメージしやすかと思います。