from 神野哲郎
50歳記念で同窓会があった後、旧友に誘われて山登りに行く機会が増えてきました。
山登りとは言っても 50歳を超えたおじさんとおばさんが 登る山なので小学生でも余裕で登れるようなコースをのそのそ歩く、いわばハイキングです。
六甲山を3時間位 休憩を入れて歩いて頂上到着。
昼ごはんを食べて今度は下り・・・目的地は有馬温泉です。
ホントの事言うと 公衆の温泉に入って出たところの飲み屋さんで生ビールを飲むのが目的です。
このハイキングで活躍するのが何を隠そう「本染めの手ぬぐい」なのです!
タオルもいいのですが、首に巻いたら歩いているときは暑くって大変
そしてかさばるから邪魔になる。
手ぬぐいはプリントでも良いのですが、汗の吸収では本染めの勝ち。
本染めの手ぬぐいは、汗をかいて拭いても吸収力が凄いので当てるだけで ス~っと汗を吸ってくれます。おまけに、薄いので持ち運びに最適! そして すぐ乾くのでとっても重宝です。
そして そして 一番の活躍どこは温泉!
手ぬぐいに石鹸をつけて体を洗っても良し 手ぬぐいならタオルのように石鹸を洗い流すのに何回も洗うこと無く、二回くらいで石鹸が無くなります。
お風呂から出たら絞って体を拭けるし ほんと重宝しました。
タオルのように沢山の水分を一度に吸収するのは苦手ですが、絞って使えるのでよしとします。
それともう一つ、やっぱタオルと違って良いところはかさばらないこと!
山登りには重さは厳禁です。 だから・・山小屋に売っているのでしょうね♪
ということで、今回からはオリジナルで作る本染めの手ぬぐいの作り方をお伝えします。
プリントの手ぬぐいじゃなくって本物が良いんだ・・・っておっしゃる方に喜ばれると思います。
何より、他の会社さんがあまり扱っていないのも魅力です。
※全国で本染め手ぬぐいの染工場は20件程しかありません。
貴重な伝統工芸品です。
これから、シリーズでお届けする「本染手ぬぐいの作り方」を読むことで手ぬぐいを間違いなく作れるだけではなく、プロとしてお客さんに紹介する時には、間違い無い手ぬぐいの作り方を説明できるようになります。
さあ、スタートです!
動画でみたほうが早い!ってお思いの方はYoutubeにアップしました。こちらからどうぞ・・・※それぞれ4分程度です。
●価格優先? 手ぬぐいの失敗例
●手ぬぐいの作り方で変わる 良い所と悪い所
●反応染めって何??本染めとの大きな違い
●実験!! 本染めとプリント 吸水性の違い
●手ぬぐいに使う4種類の生地の特徴は?
●神野織物ってどんな会社?
●製作いただいた「お客様の声」
◆◇◆ 本染めの手ぬぐいについて ◆◇◆
前回までプリントの手ぬぐいの作り方を説明してきましたが、やはり本染めがいいな…って思われてる方も多いと思います。
そこで 今回から本染めの手ぬぐいについて触れてみたいと思います。
まずは、一番大事な単価の話からです。 本染めの手ぬぐいの場合、デザインによって単価が大幅に変わってきます。
大きく、太く、あまり細かくないデザインの場合は安く作れますが、全体に細かく全面に入っているデザインでは高くなります。
それに、全体に色がついているようなデザインではこれよりもっと高くなります。
一般的に剣道でよく使う白い手ぬぐい生地に「切磋琢磨」や「一刀両断」などと書かれているデザインの場合は安くなります。
型代は別(約15000円程度)で100枚製作で一枚350円程で作れると思います。
これが全体に柄がある場合でしたら、1.3倍程度。
それも全体に色がついて細かいデザインの場合はもっと高くなります。
なぜ?って思うでしょうが・・・ これは、型の作成も染めるのも全て手作業で作るからです。
文字だけのようなデザインでは、まだ簡単ですが、細かいデザインや全体に入ったデザインでは型を作るのに時間がかかり 染めるのにも注意をして染めることとなるので時間がかかる・・・すると高くなる・・・っていう流れです。
昔ながらの本染の手ぬぐいの場合、単色の場合が多いのですが、2色、3色でも作成はできます。
この場合も手間がかかる分 単価は高くなってしまいます。
※本染めの場合は 一般的に一つの型で多色を染めていきます。
スクリーンプリントのように色によって型は必要ありません。
このように単価の違いは、染めるときの面倒さによって変わってくるのです。
細かいデザインの場合は何回も染料を注いで気を使いながらゆっくりと染めあげます。
本来、30枚か40枚を一度で染めるところを20枚や10枚にしてみたりと加減をします。
10枚を染めても30枚を染めても染料の量は変わらず手間だけが増えるので高価になるといった具合です。
全面に色を付ける時も同じです。
できるだけムラにならないように気を使いながら染め上げます。
型を作る時でも時間の掛かるデザインでは高くなてしまいます。
紗(網)を張った紙をデザインに合わせてカッターで切って型を作ります
手作業で作る部分も多いので、非常に時間がかかるのです。
剣道で使うような手ぬぐいの場合は、ほとんどが楷書体の日本語ですので あまり時間がかからず作ることができますが、全体にデザインがあったり細かいデザインの場合は、時間と手間がかかる分、価格も高くなってしまいます。
このあたりも注意が必要です。
予算と合わせて考えることでデザインも決まってくると思います。
お客さんに説明する場合は、今、お伝えしたことを頭においてお話すると、デザインによって価格の変わる本染めを理解してもらえると思います。
本染めの手ぬぐいは、手作りです。
それと、手ぬぐいは染料を注ぎながら作るような非常にアナログ的な製品ですので、出来上がりそれぞれに違った表情になります。
>>>>本染めについてのレポートはこちらから↓↓↓↓
https://www.e-kanno.com/kanno/tenugui/512/
このあたりをご理解頂けない場合は、プリント手ぬぐいが良いと思います。プリントの手ぬぐいは本染の手ぬぐいに比べると、まだ均一性があるからです。
どうでしょう?
本染の手ぬぐいは、プリントと比べると一枚づつ表情が変わって来ます。これは手作りで作っているのが原因です。でも逆に考えるとこれが本染手ぬぐいの良い所でもあるのです。
●明日は「どうしても解ってもらえない本染手ぬぐいの問題点」をお伝えします。
プリントにはない注意点をお知らせします。
PS1 「手ぬぐいの作り方」これだけを押さえとけば大丈夫っていうお話をYoutubeにまとめてみました。ぜひ、ご覧になってください。
●価格優先? 手ぬぐいの失敗例
●手ぬぐいの作り方で変わる 良い所と悪い所
●反応染めって何??本染めとの大きな違い
●実験!! 本染めとプリント 吸水性の違い
●手ぬぐいに使う4種類の生地の特徴は?
●神野織物ってどんな会社?
●製作いただいた「お客様の声」
PS2 「タオルの作成方法」も動画でお伝えしています。
■タオル屋が暴露 工場の落とし穴にはまらない方法
■タオルの価格のトリックを教えます!
■消費税が10%になっても安くて品質の良いタオルを作る方法
■タオルを作る前に知らないと損をするお得な情報
■神野織物ってどんな会社?
■製作いただいた「お客様の声」
※これらの動画は、4分程度にまとめていますのでお気軽にご覧になってください。
PS3 こんなことではわからないって方は弊社フリーダイヤル(0120-941-011)または、Webサイトから お問い合わせ下さい。