from 神野哲郎
「ホスピタリティ」という言葉が一時期よく使われていました。
最近ではちょっと聞かなくなったかな?という気もしますが、それでも業種によってはとても大切な言葉のひとつだと思います。
例えば、接客業。
レストランやホテルやテーマパーク。
有名なところでは、リッツカールトンホテルやディズニーランドですね。
お客様に「またここに来たい!」と思わせる心地よい接客やきめの細かい対応はやはりさすが!と言うものがあります。
まあリッツカールトンと同じものを求めてはいけないとは思いますが、ビジネスホテルの接客でずいぶんとガッカリさせられることがあります。
働いている方も「自分の給料に見合った仕事だけやればいい」と思っているんじゃないかな?と勘ぐってしまうくらい、ホスピタリティとは 縁遠いサービスを受けることがあります。
この前も知人と同じような話をしていたとき、「そういえば」ということで こんな話題が出ました。
「サービスや接客はそれほど悪くはないんだけど、タオルの肌触りが すごく安っぽくって残念だった」
あなたにも経験ありませんか?
ホテル自体はキレイだし、接客態度もまあ合格点。
でもバスタオルやフェイスタオルがどうもゴワゴワした感じがしてあまりよろしくなったということ。
確かに経営側にしてみれば、タオルのようなアメニティグッズのコストは下げていきたいところです。数も多く使いますしね。
おそらく、中国産のコストの安いタオルを使っているんだと思いますが、やっぱり良い作りのタオルと比べると、どうしてもその肌触りには大きな差を感じてしまいます。
ホテルのタオルの場合、ジャガード織りのタオルが多いです。
ジャガード織りは肌触りもよく、見た目もとてもキレイです。
それが「肌触りが悪い」というのは、元々の素材(糸)の質であったり、織り方やメンテナンス(洗い方)の問題からそうなっています。
中国産のタオルの場合、こういったことが多くみられます。
もちろん、すべての中国産がそうだということではありませんが、どうしても このあたりはコストと比例してしまうのでしょう。
ただ、ここのコストを圧縮した結果、ホテルとして大切なホスピタリティを失っている気がしてしまします。
知人も「やっぱりあのホテルはもう泊まらないと思う」と言っていますし、私も同感です。
仕事柄、接客業のお客様からのご依頼も多いですが、私たちとしてもこのあたりのことをキチンとお伝えしないといけないと思っています。