from 神野哲郎
タオルの製法のひとつに「ジャガード織り」というのがあります。
これはプリントタオルのように降りあがった生地にインクを乗せてデザインを表現するのではなく、機械にあらかじめデザインデータをインプットさせておいて、織り方を変えることによってデザインを表現するものです。
良く使われているパターンとしては、色違いの糸を使うことで、デザインを表現しているものですね。アーティストグッズなどで使われることが良くあります。
これは毛違いジャガードといいます。
(2本の色の違う糸を使って織るという意味で毛違いジャガードといいます。)
ジャガード織りの特徴は、生地の表面にインクが乗っていないのでタオル本来の肌触りや吸水性を損なうことがありません。
また見た目も通常のプリントタオルと比べて高級感があるようにも見えます。
難点としては、デザインの型を事前に作る必要があるのですが、この型が割高になってしまうこと。
それでもイメージを大切にする企業やお店などではジャガード織りを選択するメリットは大きいと思います。
また、色の違いで表現することが多いのですが、この糸は事前に染色されます。
神野織物では、出来るだけお客様に出来上がりのイメージを持ってもらいやすくするため、作る前に染色した糸のサンプルをお渡ししています。
ジャガード織りは色違いの糸でデザインを表現するので、やり方によってはデザインを際立たせることができますが、別の方法として単色の糸を使用しながらデザインを表現する
「単色ジャガード織り」 というものもあります。
これはよくリゾートホテルやビジネスホテルなどで使われており、ホテル名などの文字やロゴの部分をパイル地(糸が輪っかになる織り方)の上げ落ち(でこぼこ)で表現します。
この方法では生地遺体をオーダーメイドで染めることも可能です。
デザイン自体は織り方を変えることで表現しているため、毛違いジャガードに比べて見えにくくはなりますが、それがかえって高級感が出るようになります。
リゾートホテルのタオルは、ホテル滞在中に使用されます。
お客様は、リフレッシュする目的でリゾートホテルを利用しますから、タオルに目立つ色でホテル名や会社名が入っているとなんだかちょっと・・・という感じですよね。
かといって、ロゴが無いのも安っぽいですから、単色ジャガードで作ることによって、違和感のないアメニティに仕上がります。
ジャガード織りは他にも数種類用途に応じて方法があります。
詳しくは弊社ホームページをご覧いただくか、お気軽にメール お電話でお問合せください。