オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

手ぬぐいもいいですけど・・・「黒いタオルの上に白地でプリントして欲しいんですけど」というタオル製作の話


 

今回はよく誤解されるタオルの話をしようと思っています。

 

よくフリーダイヤル0120-941-011でお電話頂くのに

「黒いタオルの上に白地でプリントして欲しいんですけど・・・」って質問です。

 

なんとなく出来そうな気がしますが・・・実は無理なのです。

 

タオルはもともと白いのが基本となります。

この白いタオルを 黒に染めて黒いタオルにするのです。この白いタオルを別色に染めることも可能ですが今度は「初めロット」の壁があります。

一般的にタオルを別色に染め直すには500枚から600枚は一度に染めなければなりません。

 

よ~~し 思い切って500枚作るから黒に染めて貰おう!ってこともあると思いますが・・・・

タオル生地を染めることは可能です。

 

でも今度は白のプリントが問題です。プリントでは500枚というような大きなロットは言われませんが 今度は白のインクが生地に染みこんでグレーになってしまいます。どうしても綺麗に白にしたい場合はペンキのような溶剤を使ってプリントすることとなります。

 

でも、これが問題です。

 

せっかくの柔らかい 水分を吸収するタオルのうえにペンキのようなインクをのせると顔を拭いた時にガサガサ感があって気持ちいいものではないのです。

なので、弊社では出来ますが おすすめしません。

 

黒のタオルに白の文字や絵をプリントするには、方法は

染料ベタプリント」という方法があります。

 

これは、白いタオルの生地の上に染料というタオルの糸に染み込ませてプリントする方法で 綿本来の風合いも損なわず吸水性もそのままでデザインをプリントする方法です。

 

良い事ずくめでこれで良いじゃない♪とも思いますが、弱点があります。

 

それは 生地の裏側は白いって事。 裏側は白いのです・・・。

表面は黒で全面にプリントして 柄の所はプリントしないようにすると白抜きでデザインができますが 裏返すと白いのです。

 

でも、タオルの品質のことを考えるとこの「染料ベタプリント」は最適です。