オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

今治タオルが熱い!


神野哲郎
オリジナルタオル オリジナル手ぬぐいの神野織物CEO

from 神野哲郎
吹田の事務所から

 

 

日本のタオルの産地としては、四国の今治と大阪の泉州の二大拠点がありますが、今、今治のタオルが熱い!んです。

 

 

四国のタオル組合などが中心となって、今治タオルの国際ブランド化を勧めているのですが、しっかりとした認定基準やロゴ使用の基準を作り全世界に発信しています。

 

 

ホームページを見ると、タオル選びのアドバイザーを育てることで、タオルというものの価値の素晴らしさを広めようとしています。

 

 

そして目立つところでは、タオルについているネーム(ラベル)です。
こんなネームが付いていますが、このデザインは佐藤可士和さんがデザインをしたネームです。
佐藤さんといえばあのユニクロうあ楽天のネームを手がけたデザイナーで世界的にも有名な人で、今治工業組合の力の入れようを感じます。

 

 

そもそも今治のタオルの良さってなんなのか?ということなのですが、タオルの工法の違いが一番大きい要素です。
タオルの工法には「先晒し」と「後晒し」の2つがあります。
タオルの糸は元々生成り色(少し黄色がかった白色)をしているため、通常のタオルのように真っ白ではありません。

 

 

この希成の生地を白くしないといけないのですが、まず最初に糸に糊をしっかりとつけてから織り上げ、タオル生地になってから晒して白く加工するのが「後晒し」で主に泉州地区で使われています。

 

 

一方「先晒し」は、糸の段階で白くしておいてから織機にセットして織り上げます。
今治は基本的にこちらが使われています。
先晒しのタオルは、晒したままの糸では弱いため糊をしっかりと使い織り上げます。
この糊が邪魔をするので、そのままでは吸水性が悪くタオルとしての商品価値がなくなってしまいます。
そこで今治では「糊をしっかりと落とす」という工程が必要となります。

 

 

この処理を後処理といいます。
実はコストの関係などでこの工程をおざなりにしてしまう業者がいますが、そうしてしまうと、糊が残った状態なのでごわごわして吸水性が悪いタオルとして世の中に出回ってしまっています。

 

 

今治タオルは、四国タオル工業組合がこの吸水性を中心にきっちりとした指標を作り、製品ごとの検査をして例のネームを発行しています。
今治タオル工業組合が保証するタオルということで、品質・機能 ともに安心してお使いいただけます。

 

 

こうやってしっかりと自分たちのブランドを守っていくことで、やがて「世界のイマバリ」
「クールジャパン」になってもらえたらいい事です!!

 

 

PS 今治タオルに対して泉州地区では泉州タオルを出しています。
こちらも、徐々にですが認知されつつあります。
こちらのHP 大阪タオル工業組合でもご覧いただけます。