オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

サッカーの日本代表マフラータオルと同じ品質のジャガード織りでオリジナルタオルを作ってみよう!


 

オリジナルタオルの生地には大きく分けて2種類の方法があります。
ひとつが「シャーリング」で もうひとつが「ジャガード」です。

タオルの生地は、必ず表面の糸がわっかのようになります。
これを「パイル」と呼んでいるのですが、よくガソリンスタンドなどの粗品で
もらう店名の入ったタオルもこのタイプとなります。

これを「名入れタオル」と言います。

同じパイルで表現したタオルでは、百貨店のスポーツ用品コーナーで売っている
アディダスやナイキのタオルものこのパイルで作られているものが多いのです。

こちらは毛違いジャガードと言われています。

名入れタオルジャガードタオルの違いですが、名入れタオルはご存知のように
白など一色でタオルが作られています。

パイルの上げ下げで柄を表現するジャガードという方法もありますが ここで言う
ジャガードでは、2色使って裏表が反転するようなデザインとなります。

この2色で色が反転するようなデザインを「毛違いジャガード」と言います。
機械的に違う色毛(糸)を掴んでパイルを作りしばらくすると違う色糸で柄を
作ったりしますので 違う色糸を使って柄を出すということから「毛違いジャガード
と言うのです。
サッカーの応援グッズとしてスタンドで振っているのがこの毛違いの
ジャガードマフラータオル」となります。

使っているとわっかの部分が引っ掛かったりして、糸がのびたりするのが特徴です。
もう一つの「シャーリング」はこのわっかの部分を切って、一本ずつ糸が立つような
感じでキレイに揃えたものです。

コンサートなどで販売されている 柄をプリントしたタオルによく使われていますが、
シャーリングタオルはパイルの状態をわざわざ切って揃えるという加工が加わるので、
その分どうしてもコストは高くなってしまいます。

でも、やはり手間ヒマかかっているだけあって、プリントをすると綺麗に出来上がります。
シャーリング生地を別名プリント生地と呼ぶのはそのためです。

さて、このジャガードタオルですが、オリジナルデザインで作るときにはどうして
いるのか?

なんと、色違いの糸を織り込みながらデザインを表現していくという手法をとって
います。
ちょうど着物やタペストリーなどを織っているような感じをイメージしていただけ
ればいいかなと思います。
この「織りこみで柄を出す」というのは、実のところ非常に難しいのです。

まずデザインに合わせて必要な色に糸を染めていかなければなりません。
次に、機械がデザイン通りに織りこむことが出来るように「型」というものを
作っていく必要があります。

ここまでが準備作業で、本番には更に「機械・職人・糸」の3拍子がしっかりと
揃っていなければ、ちゃんとした製品に仕上げることはできません。
ただそれだけの労力をかけても、やはりジャガード織りのタオルの出来上がりは
素晴らしいものなので、「しっかりとした良いものを」というニーズにマッチした
製品と言えるのです。

ジャガード織りのオリジナルタオルは、高級ホテルのオリジナルタオルであったり、
プロスポーツチームのオリジナルグッズなどに採用されるケースが多く、
いわゆる「ブランドを大切にしたい」というお客様に愛用されています。

エステサロンなどブランドや高級なイメージを大事にされるお店などにはまさに
ピッタリではないでしょうか?

ただ、一つ問題があります。
プリントタオルのように気軽にサンプルが作れないのです・・・。

プリントの場合のサンプルは、プリント型を作って手持ちの生地にプリントをしますので、
色を間違っても刷り直しをすれば色を変えてサンプルを作ることはできます。
しかし、毛違いジャガードの場合は 先程もお伝えしたように先に色糸を染めてから機械に
セットして作成に入ります。

と言うことは、一度糸を染色したあとでは色の変更はできません。

色を変更したいと思っても機械に必要枚数分の糸をセットしていますので
取り除くことも不可能です。(切って捨てる覚悟があれば出来ますが・・・・)

ですから オリジナルジャガードタオルの場合のサンプルは 色糸を見ていただいて色を
決定して頂きます。

神野織物ではご希望の色に近い色糸の束をお送りいたしますので その中でご希望の色を判断いただいてから 
安心して発注していただけるよう、無料でこの色糸のサンプルをお作りしています。

「うちもジャガード織りでオーダーメイドタオルを作ってみたい」という方は、
ぜひお気軽にお問い合わせください。