ここのところ 立て続けにこんな電話がかかってきました。
「オリジナルで作った時のタオルの相場ってどのくらいですか?」
と、いうご質問です。
以前から何度か問い合わせを頂いていたので今日は、この説明を
したいと思います。
相場って言うとなんか仰々しい感じがしますが、価格です。
オリジナルタオルは、なんでもオーダーでつくり上げるのでいわば
どんな形でも作成は可能です。
ただ、タオルは生地の厚さと仕様で価格が変わってきます。
よく言われるのが
「2色のプリントで全面にプリントをして作って欲しいのですがいくらですか?」
ってご相談です。
この場合、注意しなければならないことが「3つ」有ります。
タオルは、先程も言いましたように「厚さ」で価格が変わります。
Aのお店では800円で Bのお店で750円となると Bのお店の方が安い!ってんで
早速注文ってことになるでしょうが、ここが問題です。
実はこの安い原因は、タオルの厚さに起因していることが多いのです。
薄いタオルを購入しているから単価は安くなっている。それだけなのです。
なんか残念な結果ですね。
これを回避するには、タオルの重さをきっちり業者に聞いて欲しいのです。
Aのお店では 300匁のタオルを使って Bのお店では280匁の生地を使って
いるということがよくあります。
「いや~~重さなんて判りません」とかいい加減な返事をするような業者は
すぐ止めて下さい。
※「匁」=モンメと言います。1匁は3.75gです。
300匁のタオルでは、1ダースの重さが1125gという意味となります。
この匁数が大きいほど、厚いタオル=良いタオル シッカリとしたタオル
となります。
2つ目は、産地を聞いて欲しいのです。
中国産ではやはり一枚あたりの価格は安くなります。
この頃の中国製のタオルは いい物が多く、プリントをしても日本製のタオルと
遜色ないものが多いです。しかも安いのです。いいですね~~
では、日本製のタオルと何が違うか?ですが、
よく言われるのが「白度の差」と言われています。
並べると解るのですが一枚だけを見てみてもそんなに変わりません。
よく見ると違いますが この日本製のタオルと海外産のタオルの白さの差は、日本と中国の水の質の差に
よるものです。でもプリントを載せたりするとあまり判らなくなるのも事実ですが・・
それと、ここが一番の違いでしょうが・・・業者さんはあまり言いませんが
ホコリが多いのです。
神野織物では、よく販売用のタオルのご依頼を頂きますが、コンサート会場で振り回すと
ホコリでアーティストの喉を痛めるらしいのです。
実際、スポットライトを当てると凄いほこりが舞っているようで、
「日本製のタオルで作ってください」との指定を受けることもあります。
まぁ 安いですからその辺りは あり!ということも多いです。
それともう一つ ここが一番大きなところですが、
プリントの方法を聞いて欲しいのです。
染料プリントは、生地に染料を馴染ませながら柄を出す方法です。
これはコンサートなどで販売しているような高級なタオルに使うプリント方法です。
顔料プリントとどう違うかというと、作り方がそもそも違います。
染料プリントでは水分の吸収が凄くいいと言うことと色落ちがしにくいというものです。
また、工程上最後にシッカリと洗いますので 問題の毛ボコリも少なく上質のタオルとなります。
一方 顔料プリントでは、生地の上にプリントをしてその後乾燥機を通して完成!
となりますので、非常に簡単にプリントができます。
設備の大掛かりとなるので、四国の今治以外ではほとんどがこの顔料プリントだけしか
出来ない工場なのです。
この前お客さんから
「染料プリントは、環境にやさしくないプリント方法と聞きましたが本当ですか?」
って聞かれました。
????って感じです。
顔料プリントと比べると 工程上最後に生地を洗い余分な染料を落とす作業はありますが
この汚れた水はシッカリと浄化して捨てています。
大体そんな排水をそのまま垂れ流すようないい加減な染工場は、日本にはありません。(笑)
このように上質な染料プリントで作成すると設備も大掛かりとなるので価格も高くなります。
一枚あたり100円程度は変わってくるのです。
こんな理由で価格は変わってくるのです。
あなたがもしオリジナルタオルを作ろうと思っているのなら、業者さんにまず
1、タオルの重さを確認して。
2、産地を聞いて。
3、プリント方法を確認してください。
この3っつの条件を確認してから、それぞれのメーカーの価格の差を確認すること
とお勧めします。
同じ土俵に上がっていないのに価格の差を調べたって無意味です。
このあたり注意してくださいね♪
ややこしくって解んないや・・・って方は、
嘘は絶対言いませんので神野織物にご相談ください。
ここは宣伝です!!はい。