from 神野哲郎
吹田の事務所から
明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
今年も昨年同様よろしくお願い致します。
しかし!!!
昨年 年末に大事件が有りました。
タオル業界だけでなく消費者もびっくりするような話題。
テレビでジャンジャン流れている「今治タオル事件」です。
なんでも、四国タオルメーカー「一広」(いちひろ)って言うタオル工場が、四国タオル工業組合が認可していないタオルに、今治ネームを付けて販売していたというものです。
今治タオルの知名度を利用して 消費者を騙して販売していたようです。
その数35万枚って自分では言ってますが、こんなことをする工場でから「ホンマかいな~~、いやいや絶対もっとやっとるで~~」
ってテレビを見ていて思っちゃっいました。
大体 四国のタオル工業組合もおかしいと思います。
自称35万枚ってすぐ作れるわけじゃないでしょ。ひょっとしたら、皆わかっていても注意できなかったのが本音かもしれません・・・。
だって、一広って言えばあのタオル美術館を経営しているシッカリとした会社だと皆思っているところですからね。
でも、その信用を利用してこんなことをしているってのが許せないところで、当たり前の事ですが、信用のない小さな会社が同じことをしたら、すぐ潰されるのが解っているから そんなことしません。
でも、この会社は解ってしていた・・。
そこに悪意を感じます。
神野織物でも今治タオルを扱っています。
弊社でも、今治タオルの扱いがあります。(この工場では作ってません)
会社の周年行事に使いたいとか 株主総会のおみやげに作りたいとか、結婚式の引出物になどなど・・・ オリジナルでも作らせて頂いています。
昨年末、この事件があってから大丈夫かいな~って思っている方もおられると思います。
「 安心してください。大丈夫ですよ~ 」
って笑い事ではないですが、神野織物では、今治ネームをタオル工業組合から認可を受けて作っています。ちゃんと検査をしてから製品化しますので納期がかかるのが面倒なところですが、逆にちゃんと検査を通してるから日数が掛かる・・ってことを解ってもらえるようなお客さんに提供しています。
もう一つの産地、大阪でも泉州ネームを付けて販売する動きが出ています。
タオルの生産工程上、大阪の泉州産では 中国やベトナムの海外製品と同じような仕上がりになるというのが弱点ですが、これを払拭するように日本の泉州で作っているタオルとしてネームを付けて販売しているのです。
今治ネームも泉州ネームも同じ日本製ということでいい加減な製品を作っていけません。
このネームを付けていい加減な物を生産すると、日本製がいい加減ってことになります。
タオル業界だけでなく日本がダメって思われるのです。
なので、シッカリと生産者や我々も気をつけないといけません。
ウソは必ずバレます。
ウソがバレた時はカッコ悪いもので、ヘタすると今までの信用が全部なくなってしまう事となります。
一時の利益を追わず、消費者に嘘をつかずまじめに仕事をする。
これが長続きの秘訣だと思います。
神野織物では、今年も嘘偽りのない商品を提供していこうと思っています。
ご贔屓のほど、よろしくお願いします。