オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

オリジナル手ぬぐいを作る上で知っておいてほしいこと  ~ これだけ知っていれば簡単に作れるオリジナル手ぬぐい~


 

タオルや手ぬぐいというものは、誰もが知っているものである半面、意外に細かい部分
まで知っていると言う人は多くはありません。

大体、業者さんでない限りオリジナルでタオルや手ぬぐいを作ること自体人生で何回もあって・・・
ってことも少ないですもんね(笑)

そりゃ作り慣れてないものですから 買ってから(あるいは作ってから)、
「あれ?こんなんだったっけ?」と疑問に思ってしまったり、中にはがっかりって事も聞くことがあります・・。

 

そこで今回は、「オリジナル手ぬぐいを作る上て知っておいてほしいこと」をご紹介したいと思います。
あまり知られていないことですが、手ぬぐい屋さんにとっての常識となります。

1.手ぬぐい生地は両端が切りっぱなしになっている。

まず、第一に手ぬぐいの両端は縫製されていないのが普通です。
これは、昔から緊急時に裂いて包帯や鼻緒に使うためであったり、乾きやすくするためなど
の理由によるものです。
※それより昔は三巻の縫製をする技術がなかったからだと思います。
現在は、ご要望によっては生地端を縫うこともありますので ご相談下さい。

まず多くの方が驚くのがこの点で、「これ、不良品じゃないの?」と思ってしまう人もいらっしゃるかも知れません。

 

2.プリントなら1色につき1版、版(型)が必要。本染め(注染)の場合は多色でも1版で作ることが多い

手ぬぐいにプリントを施す際に版(型)が必要になりますが、これは色1色につき1版が必要となります。したがって3色使っている場合は3版作らなければなりません。
※色の指定は、色濃度での指定ではなく特色指定となります。
例えば、ピンクと赤は別色となります。

本染め(注染)の場合は、色と色の境目に土手を作ってインクを注いで染めますので一つの版で作れることが多いです。※デザインにもよりますのでこの辺りはご相談下さい。

 

3.注染だけでなくプリントの場合でも100%指定色通りに仕上がる事はまずない。

紙にプリントするのではなく 凸凹のある生地にプリントするので同じ色をプリントしても
光の反射の具合で違った色に見えます。
また、本染め手ぬぐいは特殊な染色を行うため、工程の具合を考えても100%同じ色に
仕上げることは不可能です。
本染の場合もプリントの場合も機械で色を合わせるわけではありません
(職人が今までの経験値で色を調合します)ので必ず若干のブレも出てきます。

 

4.細かいデザインや多色使用の場合はプリント手ぬぐい。

本染め(注染)では型代が高価になるのと、細かなデザイン(線幅が2ミリ以下)の場合は染めることが出来ないのでプリントのほうが適しています。

 

5.本染め(注染)手ぬぐいは、滲みやかすれ等が必ず生じる。

職人が綿に手染めで製作されるため大なり小なり滲みやかすれが出ますが、それがまた本染めの味わいにもつながっています。

 

6.本染め(注染)手ぬぐいはプリントと違い版代(型代)がデザインによって大幅に変わる。

本染めの場合、型も手作りで作成します。
職人がデザインに合わせて型を作成しますので 型(版)の製作は複雑なデザインになればなるほど時間と技術が必要になり、それにより代金が変動します。
一枚あたりの単価も細かいデザインの場合は注意しながら染めるので高くなります。

7.プリントでも本染め(注染)でも蛍光色や夜光色、金銀等、再現できない色がある。

蛍光や夜光、金銀は顔料プリントや注染の染料では作る事ができない色になります。
これ以外でも 表現できない色も存在しますので一度ご相談下さい。

 

8.オリジナル手ぬぐいの納期は工程上最低2週間。通常は3週間前後は必ず必要。

型製作・染め・洗い・乾燥・検品・袋入れ・発送など工程が多岐にわたるため、3週間前後の納期を見込んで頂いておりますが、手作業で作るホンソメはその辺りも対応できる場合もありますので 
一度ご相談下さい。

 

これが大体のが注意点となります。
しかし、デザインによって出来たり出来なかったりすることもありますし、安く出来る方法も
説明することが出来ますので フリーダイヤル(0120-941-011)でぜひご相談下さいね。