オリジナルタオルの一般的なイメージとしては、デザイン画をインクでスクリーンプリントするプリントタオルだと思いますが、もうひとつの作り方として、ジャガード織りというものがあります。
ジャガード織りは、色違いの糸を使ってデザインを表現するものです。
プリントタオルが 染料を「塗りつける」というイメージなのに対して、ジャガードは「一から織り上げる」というイメージなので、綿糸がが元々もっている風合いや肌触りを損ねることがありません。
また厚みもしっかりとしていて立体感があるため、通常のプリントタオルと比較するとずい分と高級感があります。
ただその分制作工程は少し複雑で緻密になります。
ジャガードタオルの場合、タオル生地を織るのと同時に文字や柄を作っていかなければなりません。このためにプリントタオルとは違う「型」というものを作る必要があります。
アルミの枠で作るプリントの枠とは違いジャガードの型は電気的な信号を機械に送って糸の送りを制御する仕組みになりますのでパソコン上で作成します。
この作り方自体特殊なソフトを使いますので 専門の型屋さんが存在するほどです。
なので アルミのプリント枠とは違い高価になってきます・・・。
また色違いの糸を使用するため、タオル生地を織り始める前に、糸を染色しておかなけれ
ばなりません。
この糸を染める工程は少数での製作が難しく、やったとしてもその分単価が高くなってしまいます。
更にジャガードタオル制作の難しさとして、糸・機械・職人の3拍子が揃っていないとしっかりとした製品を作り上げることが出来ません。私に言わせてみれば、ジャガードタオルは一つの工業製品というよりも芸術作品の域と呼んでもいいくらいです。
見た目の高級感もさることながら、タオルとしての本来の機能である吸水性を損なわないところも多いに優れているところで、ホテルのアメニティグッズとして採用されているのもうなずけますよね。
見た目・機能・触感を見ても、オリジナルでタオルを作るにはジャガードタオルが最強だとは思うのですが、やはりネックはコスト。
インクプリントのタオルに比べると、工程の多さなどからどうしても割高になるため、小ロットでの生産がなかなか難しいのですが、神野織物では小ロットへの対応やデザインの再現性・発色共に納得してから製作にとりかかれるようオリジナルジャガードタオルの色糸のサンプルを無料で見てもらうなどの取り組みを行っています。
「せっかく作るのであれば最高の物を」とお考えの方はぜひ一度お問い合わせください