オリジナル手ぬぐい制作 神野織物「和」日記

神野織物代表 神野哲郎のオリジナル手ぬぐいについて綴るブログ

オリジナルタオル価格の常識


展示会 神野織物ブースfrom 神野哲郎

 

 「神野さんのところでは新しいお客さんを獲得するのにどうしてる?」

 

って得意先の社長さんに聞かれたことが有ります。

 

 

この頃のタオル業界では電話帳で探して尋ねるという 昭和初期の営業方法が一般的でした。
このため効率が悪く 一度出張に出ると2週間程度で出っぱなしで仕事をするような 体と経費を凄く使う営業方法が主流でした。

 

 

雑貨を扱っている、このお得意先では
「展示会に行って仕入先をさがしているんですよ・・・」
って言われたのを覚えています。

 

 

私  「展示会って どんな感じの展示会です?」

社長 「今度 4月にあるから一度見てみたら?」 そう言って パンフレットを 渡してくれたのです。

私  「凄い大きな展示会ですね~ 本当にここで仕入先見つけてるんですか?」

社長 「うん 新しい商材のヒントやアイデアを見つけることも有るんだ」

私  「なら出ます!この展示会へ!」ってことで 即決。

 

 

そして、展示会の出店費35万円を振り込んで展示会に出ることにしたのです!
※当時めちゃくちゃ痛かった覚えがあります。

 

 

展示会ではお客さんが3日間で25000人ほど来たと主催者は言っていました。
私達のブースへも沢山のお客さんに来て頂き、お客さんも商材を探しているようで
「タオルや手ぬぐいのオリジナルが出来ます!」
という会社は少なく すごい興味を持ってもらいました。

 

 

そして、聞いていたように沢山の新規のお客さんと名刺交換が出来たのです!!
よっしゃ!!これで神野織物も安泰や!って思ってワクワクものでした。

 

 

展示会も終わり大阪の会社に帰って来ての最初の日。
ジャンジャン電話がかかってきて忙しくなるぞ~~
アルバイトも要るかもな~ なんて考えながら出社しましたが・・・
それが・・・全然なのです。
あんなに興味を持ってもらっていたようなかんじな 全く電話もかかって来ないのです。

 

 

だんだん心配になってきて おそるおそる名刺の電話番号を掛けてみても
「今、そんな案件がないから・・あったら電話するね~~」って軽い返事。
ほとんどのお客さんがこんな感じです。

 

 

会場でお祭り気分ですぐにでも注文するよ~って勢いを感じたのですが、熱が冷めるとこんなものです。

 

 

だいたい 展示会に出たらすぐ注文が貰えるって思っていた自分の甘さを痛感したのです。。。
結局、ポツポツとは電話はあるもののすぐ注文ってわけには行かず時間の掛かる案件ばかりです。

 

 

そこで思ったのです。
あなたが、もし仕事としてクライアントさんとお付き合いがあるのなら
「オリジナルでタオルや手ぬぐいを作りたいんだよね~」、
って、相談をされた時に話しがスムーズに進むような、
そんな教科書みたいなマニュアルはないものかな・・って

 

 

そうすれば、あなたもクライアントさんも時間の節約ができるし、あなたは、クライアントさんの信頼を獲得。そして売上も上がる。良い事づくしやん!って思い この5つのステップを書き始めたのです。

 

 

わざわざ時間をとって展示会に行かなくても 新しい商材であるタオルや手ぬぐいのオリジナルを簡単に作れるようになります。

 

 

きっちりと基礎をおさえて 自信を持ってクライアントさんに話をして下さい。細かいところは後から詰めればいいのです。
まずはじめの一歩が大事ですね♪

 

 

で、今回は2回目 価格の話です。
あなたもクライアントさんも 一番関心の有るところでしょう。
安くそして品質の良いタオルの作り方です!

 

動画でもYoutubeにアップしています。こちらのご覧になってください。

◯タオル屋が暴露 工場の落とし穴にはまらない方法
◯タオルの価格のトリックを教えます!
◯消費税が10%になっても安くて品質の良いタオルを作る方
◯タオルを作る前に知らないと損をするお得な情報
◯神野織物ってどんな会社?
◯製作いただいた「お客様の声」

 

 

 
◆◇◆  「間違いないオリジナルタオルの作り方 5つのステップ」   ◆◇◆ ステップ2 ~価格を知ろう~
          

 

 

今日は、一番大事な「価格について」のお話をします。

 

 

あなたが欲しいタオル。たくさん作る場合 まず初めに考えるのは価格でしょう。タオルの販売を仕事にしている場合でも
「え~~っと予算が○○○円位で枚数が○○枚欲しいな・・・」
って話になると思います。

 

 

そこで、解っておきたいのが
「タオルの大きさとプリントの仕方による価格の違い」です。
これをあなたが解っていれば、その場で即決です。
「その予算なら、このタオルで、 この仕様にすれば◯◯◯枚くらい作れます」
って説明できて 信頼度抜群!

 

 

ここを押さえてしまえば簡単ですので、順を追って今回と次回に分けて
説明いたします。

 

 

■価格の差
同じサイズのタオルでも、生地・プリント方法の違いによって価格の差が大きく出ます。

 

 

■生地の違い
生地は産地によって価格は変わってきます。日本製と中国製、ベトナム製・・・と いろいろな産地が増えてきていますが、品質となると一長一短あります。

 

 

一般的に同じ重さのタオルですと 
中国製 < ベトナム製 < 日本製 と、価格は日本製が一番高くなります。

 

 

品質も、やはり日本製が一番白度が高く、綺麗な白のタオルとなります。日本製の真っ白の綺麗なタオルにプリントをすると微妙な色も綺麗にプリント出来るという利点があります。

 

 

このように、日本製タオルは染料プリントという方法で 加工する際に多く使われます。
これは、綺麗に発色するということで仕上がりが綺麗になるからです。
コンサートやライブ会場で販売されている2000円以上のタオルは、このタイプが多いですね。

 

 

あなたのお客さんが販売用のタオルを希望されているのでしたらこの日本製の生地に染料プリントをするタイプのプリントを勧めてください。

 

 

中国製やベトナム製の生地には顔料プリントすることが多く、染料でプリントすることはあまりありません。
これは、生地の上にインクを載せてプリントする顔料プリントでは生地の良し悪しはあまり関係ないからです。

 

 

※弊社では、海外製タオル生地への染料プリントは日本資本の入っている工場でしか扱っておりません。
現在、海外製品は、水の違いと蛍光染料の違いとで完璧にまっ白には
なっていませんが、今後はどんどん品質も上がってくると思います。

 

 

タオルの産地での違いはこの様なところです。
品質は日本製が一番素晴らしいですが、価格も高くなる・・・
ここを覚えておいてください。

 

 

次に、タオルといえば全部同じように思われるでしょうが、厚さ(重さ)によって価格は変わってくるということです。

 

 

重たいほうが価格は高く、軽いほうが安くなります。
一般的に重たいタオルは、生地が厚く、軽いタオルは生地が薄くなります。

 

 

メーカーに問い合わせる時には、タオルの大きさと同時にタオルの重さも問い合わせてください。

 

 

実は、タオルは見ての通り、綿糸を機械で織っただけの単純な構造に
なっていますので 何社かと見積合わせしても価格差の出にくい製品なのです。
それでも価格差が出る場合は、このタオルの 「厚さ」、「重さ」 を疑って
みてください。

 

 

安く出来る工場があった!!と、注文しても出来上がってみたら自分の思っていたような厚さや手触りではなかったって事があります。
これはタオルの重さの差が価格の差となっていると思って間違いありません。

 

 

※タオルは匁(モンメ)という単位で表現します。
これはグラムと同じ重さの単位で、タオル12枚(1ダース)での重さを言います。
例えば、330匁のタオルとなると1匁(イチモンメ)=3.75g
ですので1237.5gが1ダースの重さとなります。

 

 

すると1枚あたりは約103.1gとなります。
今と違い昔は手間や付加価値の付きにくい製品でしたので、綿糸の価格としてこの匁が使われていたのだと思います。
例として、弊社の日本製在庫タオルの重さをご紹介します。 
ハンドタオル  約34センチ×35センチ 
= 約150匁織り上げシャーリング生地

フェイスタオル 約34センチ×85センチ 
= 約330匁織り上げシャーリング生地

マフラータオル 約20センチ×110センチ
= 約330匁織り上げシャーリング生地

スポーツタオル 約40センチ×110センチ 
= 約600匁織り上げシャーリング生地

バスタオル   約60センチ×120センチ 
= 約1050匁織り上げシャーリング生地  

 

となります。

 

 

神野織物の生地は、ほとんどコンサートで2000円以上で売っているような生地と同じ厚さとなりますのでご安心ください。
メーカーによっては微妙に重さを下げて価格を安くしている所もあるので注意が必要
日本製は、500枚以上であれば長さを変えたり重さ(厚さ)を変えたりすることも可能です。

 
中国製では

ハンドタオル  約34センチ×38センチ 
= 約130匁シャーリング生地

フェイスタオル 約34センチ×84センチ 
= 約260匁シャーリング生地

マフラータオル 約20センチ×110センチ 
= 約240匁シャーリング生地 約300匁シャーリング生地

スポーツタオル 約40センチ×110センチ 
= 約500匁シャーリング生地

バスタオル   約62センチ×120センチ 
= 約800匁シャーリング生地

が一般的なサイズとなります。
こちらの中国製タオル生地は、顔料プリント用のタオル生地となります。
メーカーによっては微妙に重さを下げて価格を安くしている所もあるので注意が必要です

 

 

<まとめ>

  • 販売用では日本製生地を使用した染料プリント
  • 販促品では中国生地を使用した顔料プリント」 
  • タオルの価格差は生地の厚さとプリント方法の違いによる事が多いので注意!

 

 

次号では このプリント方法の違いによる価格の差を説明します。
それでは 次のメルマガお楽しみに・・・

 

 

PS こんな面倒なタオル作りなんかに構ってられないよ~~!って方は、0120-941-011までお電話いただくか、Webサイトからお問い合わせく ださい。

 

 

PS1 「手ぬぐいの作り方」もYoutubeにまとめてみました。      興味のある方は、ご覧になってください。

価格優先? 手ぬぐいの失敗例
●手ぬぐいの作り方で変わる 良い所と悪い所
●反応染めって何??本染めとの大きな違い
●実験!! 本染めとプリント 吸水性の違い
●手ぬぐいに使う4種類の生地の特徴は?
●神野織物ってどんな会社?
●製作いただいた「お客様の声」