from 神野哲郎
今日は まじめにビジネスの話をしてみたいと思います。
先日知り合いのメンタルコーチをやっているKさんと話をしていたときのことです。
Kさんはコーチとして開業5年目。今でこそ多くのクライアントを抱え、企業や役所から研修依頼をもらったり、執筆活動やTV主演と大活躍をされていますが、最初の2年間は本当に「地獄のような日々」だったそうです。
なんといっても「まったくクライアントがゲット出来ない」状態だったそうです。
そのころKさんは他のコーチがやっているように無料体験コーチングというのをやっていたのですが、それを受けてくれる人はいても、その後の有料契約には結び付かない。
企業などに営業をしかけてもまったく無視されてしまう。
Kさん、本当に途方に暮れていたそうです。
「で、なんでうまくいったの?」と聞いてみたところ
「絞り込みです」と答えが返ってきました。
開業当初Kさんは「メンタルコーチングをします」というスタンスだったそうです。
でもまったくと言っていいほど閑古鳥が鳴いていたので「何とかしなくては」と考えた結果、
「ターゲットを絞り込み」をしたと言うのです。
Kさんが選んだのが「うつの人」。通常コーチングでうつの人を扱うことはまれなのですが、Kさんはその分野を得意としていたのであえてそこに絞り込みました。
その結果依頼が増え、TVの話や執筆、研修の話が舞い込むようになったとのことです。
ではなぜ絞り込むことで、良い結果が生まれたのか?
これは顧客目線で考えると分かりやすいです。単純にKさんが「何をやっている人か」というのが明確にわかったからだそうです。だから困っている人にとってはコンタクトしやすい。
商売で大切なことは良い商品・良いサービスを提供するだけではありません。
まずは存在を知ってもらうこと。
これがないとうまく行かないんです。
でも、存在さえ知ってもらえれば、問い合わせも起こります。
そしてそのときの対応や商品が良ければリピートや口コミにつながっていきます。
現にKさんもリピートや紹介が増えたそうです。
神野織物も「オリジナルプリントタオル」という分野に絞り込みをした結果、全国の方に知ってもらうことができ、お仕事を依頼していただくことが出来ました。
これまでは「オリジナルタオルのことなら神野」で良かったかもしれませんが、
これからは もっとピンポイントに
「ライブ用タオルなら神野織物」
「クラブ用タオルなら・・・」
「チーム応援用タオルなら・・・」
このように、使う用途に合わせて提案するのが、今後主流になると思います。
もしあなたのビジネスの結果が芳しくないのであれば、絞り込みを考えてみてください。