今回は、既にデザインは出来ていてこのデザインはどんなプリント方法が一番合っているんだろうって質問にお答えします。
デザインによってプリント方法を変えた方が綺麗に仕上がるって知ってましたか?
顔料プリントが安いからって、どんなプリントも顔料プリントで作ったらいい…なんて思っていませんか?
折角作ったのにお客さんに残念がられるのはホント避けたいことです。
これを避ける方法が、「プリント方法の見極め」です。
この説明の前に、前回までのおさらい!
手ぬぐいへのプリントの方法は「顔料プリント」と「染料プリント」があります。
この顔料プリントでも「プリント範囲の制限があるプリント」、「プリント範囲の制限がない全面にデザインが出来るプリント」の2種類があることを説明しました。
価格は、顔料で範囲制限があるプリント<顔料ベタプリント<染料プリントとなります。
特徴は、顔料→触った感じが硬い(ゴワゴワする)けどデザインがハッキリ表現できる。
染料→柔らかい…でも色と色の境が若干ぼやっとした感じに仕上る。でした。
よくお客さんから、「顔料で生地端から3センチ程度は白場を取るんだけど、その中はベタ塗りで全面に色を付けて白抜きでデザインをしたいんです」って相談を受ける事があります。
価格を抑えて、ベタプリントに近い形でプリントしようとしているのですが…
ここに問題があります。
顔料プリントはお伝えしたように染料プリントに比べてごわつきます。
特に濃い色(黒や紺色)の場合、特に硬く仕上がります。
事前にお客さんに説明していても「硬過ぎない?」ってクレームになることもあります。
この場合は、染料プリントのほうが間違いありません。
染料でプリントすれば柔らかく仕上がりますので問題ありません。
ただ、チョット高くなります・・。
逆に白い手ぬぐいの中心にロゴを入れたいんです!って相談もよくあります。
この場合は、間違いなくプリント範囲の制限のあるプリントをお勧めします。
間違いなくうまく安く出来ます。一番安いパターンですね♪
また、同じ柄をリピートして手ぬぐいの全面に入れたいんですってご相談もあります。
この場合は、顔料の全面プリントをお勧めします。
染料でも作れないことは無いですが、基本的な価格は高くなりますし触った感じも白場の多いデザインならそんなにざらつきません。
このように価格重視で作るのであれば白場の多いプリントが一番適しています。
顔料でも白地が多いプリントでは触り心地も損なうことなく安く作ることができます。
このあたりのニュアンスをお客さんに伝えてデザインに合ったプリントをご提案下さい。