前回まで、オリジナルで本染め手ぬぐいを作るときの問題点を説明してきました。
これであなたもオリジナルの本染め手ぬぐいを問題なく作れるようになると思います。
が…、まだまだ問題があるのです!
それは作成を依頼してからの心配事 そう「サンプルが見れない不安」と「納期」です。
サンプルがあっても良いんじゃない?
あなたは、プリントの手ぬぐいやタオルをオリジナルで作る場合、「サンプルはどうしましょう?」って聞かれたこともあると思います。
でも、本染めの手ぬぐいの場合、はじめからサンプルの話は出ないはずです。
これは、本染めの手ぬぐいの作り方のためにサンプルが出きない…
作ってもサンプルにならないからなのです。
本染めの手ぬぐいは、染料を注いで色を付けますが、染色するときの気温や湿度によって滲み具合や色味が微妙に変わりサンプルでOKでも本番では同じ色が出ないということが当たり前にあるからです。
でも、サンプルを無理に作ることあります。
この場合は30枚程を一度に染めることとなり、プリントのように2枚、3枚だけ欲しいという訳にはいきません。
30枚のサンプルが出来上がるのです。それも同じ表情では出来ていません。
これが本染めの良い所でもありますが、サンプルとして考えると面倒なのです…。
こういった理由から 本染めの場合は、即本番というのが一般的です。
どんな色に仕上がってくるかチョット心配になりますね。
※注染の手ぬぐいですので、同じ色になることはありませんが、そんなに大きく色がブレることありません。ご心配なく。
もう一つの問題点。納期です。
あなたも経験したことがあるかもしれませんが、本染めは出来上がるまで時間が掛かってしまいます。
これはどういう事かというと、まず新しい型を作るのに時間が掛かります。
本染め手ぬぐいを作るのには、この型屋さんにお願いして型を作ってもらいます。
全国でもほんの数箇所でしかこの型を作っていません・・。
独占的に作っているのですが、当然繁忙期は型の依頼が多くなり順番待ちになります。
忙しい時期には、型の製作だけで2週間程度かかることもザラなのです。
その後に染工場へ型を送って、染めの工程に入ります。
染工場では、のり付けを一枚ずつ行い、その後に染色の工程に入りますが、雨が降っていたら天日干しをする手ぬぐいは乾きにくくなります。
納期通りに仕上げようと思っても天候に左右されるのです。
工業製品ではなく手作業でつくる手ぬぐいは、納期を読むのは難しいですがタオルのように分業が進んでいる業界でもないので職人が一人で作ることが多く、職人に何かあれば、たちまち納期遅れってことも良くあります。
手ぬぐいの出来・納期、どれをとっても手ぬぐいはアナログです。
温かい目で見てやってください。
手前味噌になりますが、
神野織物ではご入稿から20日以内にお届けするのを目標にしております。
これよりも短い納期も場合によっては可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。
フリーダイヤル(0120-941-011)