こんにちは! 神野です。
これまで数回に分けて「オリジナルタオルのうまい作り方」を説明してきました。
これで、あなたがタオルの相談を受けても「どれから手を付けたらいいのだろう...」なんて悩むことは、もうないと思います。
それでは最後にもう一度オリジナルタオルのうまい作り方の総まとめをお伝えします。
小さいメモにして保管してくださいね♪
①まず第1にタオルの大きさを決定します。
タオルのサイズは、ハンドタオルから始まり、フェイスタオル、スポーツタオル、タオルマフラー、バスタオル等があります。この中から気に入ったタオルの大きさを選んでいただくこととなります。一般的にタオルの大きさはそれぞれの工場によって変わってきます。
※オリジナルで既製サイズにない大きさのタオルも作ることができますが製作枚数が大量になりますので、考えないほうがいいです。
②同じサイズのタオルでも、生地・プリント方法の違いで価格の差が大きく出ます。
生地は産地によって価格は変わってきます。日本製と中国製、ベトナム製…といろいろな産地が増えてきていますが、品質となると一長一短あります。一般的に同じ重さのタオルですと 中国製 > ベトナム製 > 日本製と、価格は日本製が一番高くなります。品質も、やはり日本製が一番白度が高く、綺麗な白のタオルとなります。
日本製の真っ白の綺麗なタオルにプリントをすると微妙な色も綺麗にプリント出来るという利点があります。
③タオルの大きさ・価格の差が決まれば、次はプリントの方法です。
タオルのプリントには染料プリントと顔料プリントがあります。
染料プリントは工程数も多いことから、顔料プリントに比べて高くなりますし、納期も顔料プリントに比べればかかってきます。
価格重視でタオルを作る場合は、顔料プリントおすすめします。
④このプリントの方法が決まりましたら、次は納期についてです。
この頃は、納めるまでの時間があまりない事が多いので、一番注意しなければいけません。
染料プリントやジャガードのタオルの場合は時間ががかかります。これは工程を沢山踏まねばならないからです。
染料プリントなら約14日~20日間かかってしまいます(ジャガードでは約40日)。
顔料プリントなら、14日程度或いはそれ以下でも作ることが可能です。
このあたり予算と納期をよく頭に入れてお客さんとお話してください。
⑤作り方が決まったら最終段階です。【ここが大事なチェックポイントです!】
納期がある場合は必ずサンプルをお作りすることをおすすめします。
これは色校正という形になりますが、オリジナルタオルで一番問題になるのが、出来上がりの色の雰囲気です。
生地自体は過去に作ったサンプルをお出しできますが、色だけはそうはいきません。
販売用オリジナルタオルの場合、できるだけサンプルを作って確認をお願いします。
逆に色の確認をさせてくれないような業者さんとはお取引しない方が賢明です。
⑥そして最後に納品形態。
箱を開けてすぐ販売できるような形にしてくれるような業者さんをおすすめします。
自分で袋入れをすればいいのではないかと思うでしょうが、これは絶対に業者さんにやってもらうことをおすすめします。質と時間…やはり本職にはかないません。
以上がオリジナルタオルの作り方の流れとなります。
この流れに沿ってお客さんさんの要望を当てはめていけばちゃんとしたオリジナルタオルができると思います。
いかがでしたか?
次回からは、オリジナルでつくる手ぬぐいの説明をしたいと思います。
一度オリジナルでタオルを作ったことのあるお客さんは、同じ綿製品の手ぬぐいも作って欲しいという要望が多いようです。手前味噌ですが、不安で作ったオリジナルタオルも簡単に綺麗に出来上がったからか、オリジナル手ぬぐいも欲しい!となるみたいです。
手ぬぐいの作り方を理解して、あなたのお客さんにもぜひ聞いてみてください。